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代表的な取り組み地域

01.せせらぎの郷 須原

概要

地域:滋賀県野洲市須原 Googleマップ
取り組み開始年度:平成20年度
取り組み面積:9.4ha
TEL:090-9214-0055
E-mail:ayao@hori55.com
WEBサイト:せせらぎの郷 須原
facebook:須原せせらぎの郷・魚のゆりかご水田米

野洲市須原の琵琶湖周辺の水田は、水路を通じて琵琶湖との距離が非常に近く、かつてはフナなどの湖魚にとって絶好の産卵場所でした。生まれた稚魚は暖かい水田で育ち琵琶湖へ戻り、親となって帰ってくる循環ができていました。しかし、昭和40年代より農業近代化のためにすすめられたほ場整備などによって、水路と田んぼに段差が生まれ魚が遡上できなくなりました。

そこで、地域では平成20年度から階段状の魚道を設置し、魚の遡上を可能にする「魚のゆりかご水田プロジェクト」を開始しました。自然豊かだった時代の田園環境や原風景を取り戻そうと、地域の活動団体「せせらぎの郷 須原」が設立されました。

「せせらぎの郷 須原」の特長は、「魚のゆりかご水田」でのオーナー制度の導入や生きもの観察会、農業体験の実施などにより都市住民をはじめとして、全国各地の人たちとの交流を行っていることです。
また、6次産業化の取り組みとして「魚のゆりかご水田米」を活用した酒づくりプロジェクトにより純米吟醸酒「月夜のゆりかご」(蔵元:喜多酒造)を生み出しました。

これらの取り組みにより、生きものと人のにぎわいが生まれ、それが農業にも活気を与え、地域社会へも好循環を与えています。
こうした取り組みが評価され「せせらぎの郷須原」は、平成23年度の全国豊かなむらづくり表彰事業での「農林水産大臣賞」受賞されました。
令和4年7月に、「森・里・湖に育まれる漁業と農業がおりなす琵琶湖システム」が世界農業遺産の現地調査を受けた際には、FAOからの調査員の訪問を地域で歓迎しました。

02.東近江市栗見出在家町

概要

地域:東近江市栗見出在家町 Googleマップ
取り組み開始年度:平成18年度
取り組み面積:38.0ha
TEL:0748-45-0603
E-mail:kurimi-dezaike@e-omi.ne.jp
WEBサイト:栗見出在家魚のゆりかご水田

「東近江市栗見出在家町魚のゆりかご水田協議会」も、平成18年度から魚のゆりかご水田に取り組まれる老舗となる地域です。

毎年、3月末には魚道設置が行われます。
田んぼオーナー制度により、企業や大学、また個人グループからの参加があり、田植え体験、生きもの観察会、収穫体験のほかに、「魚のゆりかご水田米」の米粉を使ったケーキ作りなど幅ひろい事業が組まれています。
毎年、生きもの観察会には300名以上の参加があります。

令和2年度には、SDGsの取り組みを評価され、毎日地球未来賞における対象を受賞されました。
令和5年度の魚のゆりかご水田米認証面積は、県内随一の38haになります。

03.広域たかしま知内

概要

地域:滋賀県高島市知内地区 Googleマップ
取り組み開始年度:平成20年度
取り組み面積:20.6ha
連絡先:滋賀県高島農業農村振興事務所田園振興課
TEL:0740-22-6034

マキノ町知内地区は高島市の北部に位置し、東が琵琶湖に面している平坦地の農村地域です。
日本海との分水嶺である野坂山地から流れる一級河川の知内川、百瀬川が東西に走り、琵琶湖に流れ込んでいます。湖西線の琵琶湖の最北端、知内川、百瀬川の河口部にあり、自然の地の利を活かして古より農業・漁業が営まれてきた地域です。

知内川では、「簗(やな)」によるアユ漁が、また琵琶湖では「エリ」や「追いさで」等の伝統漁法による湖魚の採取が行われ、自然の恵みの恩恵を受けきたと地域です。知内川の上流には、マキノ高原やメタセコイア並木(並木百選)が非常に有名です。

さて、「魚のゆりかご水田」は、平成20年0.5haの水田で取り組みを始められ、令和5年度の認証面積は、11.6haになっています。
令和4年度に生活協同組合コープしがと「しがのふるさと支え合いプロジェクト」を活用して提携され、5月には田植体験、魚道設置、そして6月には生きもの観察会、そして9月には収穫体験が行われています。

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