魚のゆりかご水田について#01
「魚のゆりかご水田プロジェクト」は、春先に排水路に魚道を設置するところから始まります。
代かき前に、排水路に魚道を設置します。
魚道には、排水路全体の水位を階段状に上げていく堰上式と、田んぼ一筆ごとに設置する一筆型とがあります。
雨が降ると、ニゴロブナやコイ、ナマズが魚道を通って琵琶湖から田んぼを目指して遡上します。
田んぼでは深水管理をしたり、少雨時には一筆排水桝の堰板を操作するなどして、魚を受け入れる準備をします。
田んぼには、稚魚のエサとなるプランクトンがたくさんいますので、稚魚は早く大きくなります。
稚魚が排水路へ流下しやすくなるよう、溝切りをします。
稚魚は約1ヶ月で2cm程度に成長します。
一筆排水桝から排水路へ流下した稚魚は、堰板をはずした排水路をとおって琵琶湖へとかえっていきます。